引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note.html
ノートe-POWERは2016年11月に発売が開始されましたが、2018年度の販売で累計131.760台を記録し、国内の登録車販売ランキングで1位を取得しています。
ノートe-POWERの人気の理由は、搭載されている「e-POWER」となっています。
このe-POWERは、簡単に言うと充電の要らない電気自動車みたいなもので、発電用エンジンと駆動用電気モーターが搭載されています。
他にはない新しい電気自動車となっているノートe-POWERは、モーター駆動なのでガソリン車のような走行中の振動も少なく、静かで加速も良く、ワンペダルでスピード調整ができ新鮮なドライビングができるので多くの人から支持を受けていますが、人気の理由1番は、燃費性能となっています。
そこで今回はノートe-POWERの燃費性能についてシーンごとに紹介していますので、ノートe-POWERの実燃費が気になっている人は是非参考にしてみてください。
【ノートe-POWER】の燃費が良い理由
現在低燃費で走行できる車は多いですが、ノートe-POWERは、大きくジャンルで分けると電気自動車の分類に入ります。
引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note.html
電気自動車とノートe-POWERの違いは、電気自動車は、バッテリーに電気を蓄えて必要な電気をモーターに送り走行して電気の蓄えがなくなると充電をしないといけません。
ノートe-POWERは発電用エンジンが搭載されており、蓄えた電気が少なくなると自動で発電用エンジンが作動して電気を充電してくれます。
電気自動車のように充電ができるまで待つ必要がなく、ガソリンスタンドで発電用エンジンのガソリンを給油するだけとなっています。
ノートe-POWERの燃費が良い理由としては、100%電気モーター駆動だから低燃費が可能となっています。
電気モーター駆動でガソリンは発電時のみに使用されるので、ガソリン車の3分の1程度の消費で抑えられます。
ちなみにノートe-POWERの燃費は、カタログではJC08モードで34.0km/L~37.2km/Lとなっています。
燃費が34.0km/L~37.2km/Lはとても魅力がりますが、実際の走行では、燃費がどれくらいの数値になるのでしょうか?
今回は、シーンごとのノートe-POWERの実燃費とライバルと言われているホンダのフィットと比較しようと思います。
【ノートe-POWER】燃費ライバル比較 街乗り
まず、ホンダフィットの情報を紹介します。
引用:https://www.honda.co.jp/Fit/
今回比較するホンダフィットは、2017年に発売されたハイブリット式で燃費はJC08モード34.0 km/Lとなっています。
知っている人も多いと思いますが、ハイブリット車とは、電気モーターとガソリンエンジンで走行する車です。
パワーが必要な場面ではガソリンエンジンが始動して、一定のスピードが出ると電気モーター駆動に切り替わる仕組みとなっています。
カタログ燃費ではノートe-POWERの方が低燃費となっていますが、街乗りではどちらが低燃費で走行できるのでしょうか?
基本的に街乗りでは、信号や渋滞でストップ&ゴー(止まったり進んだり)が多い場面でカタログの燃費より下がりやすい状態となっています。
なぜ燃費が悪くなるのかと言うと、車は発進するときが1番パワーが必要で燃料の消費が多くなり、燃費が悪くなりやすいからです。
まず、ノートe-POWERの街乗りでの実燃費は、29.0~30.0km/Lとなっており、カタログ燃費との差は7~8km/Lです。
一方、ホンダフィットの街乗りでの実燃費は、22.5km/Lとカタログ燃費より約12.0km/Lも差が出ています。
ノートe-POWERは電気モーターのみの駆動なので、一定のトルク数をキープしたままスムーズな加速や減速ができます。
ストップ&ゴーが多くても電気の消費があまり多くならずに走行ができるので、カタログ燃費との差が少なく済んでいます。
ホンダフィットの場合は発進時にガソリンエンジンを使用するのでストップ&ゴーの回数が多ければその分ガソリンエンジンの駆動回数が増えるので燃費が極端に悪くなりやすいです。
【ノートe-POWER】燃費ライバル比較 高速道路
次は、高速道路での実燃費を比較してみたいと思います。
高速道路は信号などが無いので、街乗りよりは燃費が上がりやすい傾向となっています。
まずホンダフィットの高速道路での実燃費ですが、平均27~28.0km/Lとなっており、ストップ&ゴーがないので街乗りより燃費の数値は高くなっています。
ノートe-POWERの場合は、平均22.5~24.0km/Lと街乗りより燃費が下がっています。
なぜ燃費が伸びやすい高速道路でノートe-POWERは燃費が悪くなるのかを説明しておかないといけませんね。
電気モーターは、加速時から最大トルクを発揮でき、そのトルク数をキープすることができます。
反面、高速道路で100km/h以上のスピードで走行する場合、空気抵抗の影響もあってかなりのパワーが必要となり、常に最大トルクで走っている状態となってしまいます。
そのために電気の消費が多くなり、街乗りより燃費が悪くなります。
しかし、80km/h以下で走行すれば、燃費も向上するので30.0km/L近くなる場合もあります。
比較した結果、高速道路の実燃費は、ホンダフィットの方が燃費は、優れているという結果です。
ノートe-POWERは燃費が悪いと言っても燃費が22.5~24.0km/Lあるのは、e-POWERの優れた性能だからそこまで悪くはなっていなと思います。
高速道路でも色々なパターンが想定されます。
例えば、渋滞の多い高速では、街乗りと同じでストップ&ゴーが多くなるのでホンダフィットの燃費は街乗りと同じ数値くらいまで下がります。
【ノートe-POWER】燃費ライバル比較 山間部
最後は、山間部を走行した場合の燃費を比較してみたいと思います。
山間部とは、山の間を通っている道路のことで峠道など上り坂や下り坂の多い道路の事を示しています。
坂道での燃費はノートe-POWERとホンダフィットのどちらが優れているのでしょうか?
まず山間部での実燃費ですが、ノートe-POWERは平均24.0km/Lとなっており、ホンダフィットは21.0km/Lとなっています。
坂道をどれくらい走行するのかで燃費は大きく変わってきますが、ノートe-POWERとホンダフィットの両方ともカタログ燃費より大きく下がっている状態です。
上り坂で走行するときは、基本的にトルク数が最大状態のまま坂を上るので、電気の消費が増えてしまいます。
ホンダフィットはガソリンエンジンと電気モーターの両方で駆動しています。
力が必要な場面ではガソリンエンジンで駆動するので山間などのパワーが必要な所ではガソリンエンジンが多く駆動するので燃費の数値が下がります。
一方、ノートe-POWERは電気モーター駆動なので、電気の消費も多くなりますが、ガソリンは発電時のみの使用なので、ホンダフィットよりはガソリンの消費を抑えることができます。
そして、ノートe-POWERはゼロ発進時から一気に最大トルクを発揮できるので、ホンダフィットよりスムーズな加速が可能となっています。
ホンダフィットもガソリンエンジンで加速するときはパワーがあるので楽々と坂道を登れます。
ただしガソリンエンジンはどうしてもアクセルを強く踏み込まないといけないのとトルク数を一定にキープすることができないので、ムラができてしまいその分燃費にも影響が出やすくなっています。
【ノートe-POWER】燃費 比較 まとめ
今回はノートe-POWERの走行シーンごとの実燃費を紹介しました。
どの車にも苦手な走行シーンがありますが、ノートe-POWERは高速走行時は燃費が少し悪い傾向が出ます。
上記で紹介した実燃費を平均したら25.0km/L以上燃費があるので電気モーター駆動で様々なシーンに対応できるので、優れていると言えるでしょう。
気になっている方は、一度試乗の際に乗り心地だけではなく、燃費面も意識して試乗してきてください。
コメント