一目見て他車とは違う異質さを感じさせるスズキ クロスビー。
SUVを名乗るからには「4WDの性能」気になりますよね?
今回はクロスビーの4WDの性能についてまとめてみました。
クロスビーの4WDの仕組みや性能は?
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/xbee/styling/
クロスビーの4WDを仕組みから見てみましょう。
仕組みを見ていくとは言っても、本格的なクロカン車で同じみ同社「ジムニー」とは異なります。
構造的にはクロスビーは2WDと大差はないと言えるでしょう。
動力系統は同じ1リッター直噴ターボ「K10C型」を搭載し、マイルドハイブリッドによってモーターアシストが加わります。
構造的な違いは、サスペンションの構造で2WDではトーションビーム式コイルスプリングが後輪側に搭載されています。
これに対して4WDではI.T.L.(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)式コイルスプリングに変更され、前輪は共通のマクファーソンストラット式コイルスプリング。
スズキの車に馴染みがない方にはI.T.Lの言葉に違和感を感じるかもしれません。
これはスズキ独自の機構であり、他社と比較して耐久性に優れたモノとされています。
ちなみに4WDだと後輪のスタビライザーがなく、その分4WDでも重量が重すぎる問題にも良い効果を得られます。
2WDと4WDのサスペンション方式が違うと図のような効果があります。
カタカナが多くて良くわからない!そう感じたら2WDは街乗り快適に特化、4WDはちょっとコンディション悪くても走れるの認識でOKです。
構造としては、最近のSUVに搭載される定番格であり走破性も同程度が期待できます。
クロカンではなく、SUVですから本格的な悪路を走ることは難しいです。
しかし、後述する電子制御(4WDモデルに付く専用機能)を見てみると雪道走行への期待値は高いですよ。
クロスビーの4WDは2WDと比べてどこが凄い?
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/xbee/performance_eco/img/img14.jpg
前述したように、クロスビーの4WDには電子制御があります。
スズキのフラグシップSUVである「エスクード」に近いレベルで採用されている。
そして、装備に違いがあるのに2WDから10万円程度しか価格が変わらないのも嬉しい部分でしょう。
クロスビーの具体的な4WDシステムは4パターン
- スポーツ
- スノー
- グリップコントロール
- ヒルディセントコントロール
このスイッチのレイアウトもおしゃれで、ハスラーの簡素な感じから高級感が増している印象です。
さて、その機能性をみていきましょう。
スポーツモードは、トルク重視でエンジン回転数を高回転域で維持する。
4WDだと一般的には「雪道」での走破性を気にする人が多いですが、実は4WDにはシーズン問わず活躍する場面があります。
それは「立体駐車場」での登坂、急こう配の坂道でも真価が発揮されます。
アクセルをつよく踏み込み、意図的に回転数を維持するのと、機械的に回転数を維持するのでは心理的な不安さは違いますよね。
大きなエンジン音で「ああ、すごい頑張って登っている」のとスポーツモードオンにして「すいすい登っていくなぁ」では違いますよね?
トルクフルな動力性能と一緒に最少回転半径4.7メートルの「小回りの利くクロスビー」では、田舎道の登坂が特に活躍するでしょう。
そして、登ったら下るシーンもあります。
坂道を下るときに活躍するのが「ヒルディセントコントロール」でクロスビーの場合はブレーキを踏まずとも時速7キロに固定できます。
スノーモードでは、スポーツとは逆にトルクを抑える働き。
タイヤが空回りするのを防ぎ、雪道での走行をアシストします。
そして、いざ空回り状態になっても安心「グリップコントロール」でブレーキをコントロールし、雪道など悪路での脱出をサポートするといった具合です。
これらの機能をSUVとしては、安いカテゴリーでしっかり揃えているクロスビーのコスパはすごい。
- HYBRID MZ 2WD 2,003,400円
- HYBRID MZ 4WD 2,145,960円
- HYBRID MX 2WD 1,765,800円
- HYBRID MX 4WD 1,908,360円
実際にMXグレードでは、4WDでも200万円を切る価格設定。
カタログ燃費も2WDと比較して、2キロほどしか落ちず【20.2㎞/L】とかなり優秀なのがポイントです。
1リッターエンジンと言えど、ターボもついて何気に全グレード前席両側シートヒーターですからお得感は満載!
唯一気になるのは、ラゲッジアンダーの深さが4WDだと浅くなります。
そこを気にしないのであれば、せっかく遊べる車だし4WDが個人的にはおすすめです。
クロスビー4WDの悪路性能の評価は?
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/xbee/styling/img/img02.jpg
クロスビーは、林道や河川敷を走るような悪路を想定して作られていません。
しかし、その見た目とスズキの4WDといったネームブランドから期待してしまいます。
開発者も、悪路は辞めてほしいと話していたようですし、同時に悪路が走りたければ「ジムニー」や「エスクード」の選択肢がおすすめとアピールしていました。
あくまで、クロスビー4WDのコンセプトは日常生活で要求されるレベルの走破性。
広い車内やユーティリティからも快適さにフォーカスしていることが伺えます。
口コミ評価を見てみると、「2WDで問題がないなら無理に4WDを選ぶ必要はない」と言った意見が多いのも事実です。
一方で、「スポーツモードが楽しい」「燃費悪くないしギア感のある機能は良い」など、楽しいからクロスビーは4WDを選んで欲しい意見も多いです。
同じくスズキのスペーシア ギアでお話ししましたが、スズキには最強の走破性「ジムニー」があるからこそ、こんなキャラクターが作れるんです。
【スペーシア ギア 4WDの性能と限界をシステムから評価してみる】
結果的に大事なのは、あなた自身が買って後悔しない事と楽しめる事でしょう。
クロスビー4WDのライバル比較
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/xbee/styling/img/img06.jpg
他のコンパクトSUVと比べてみましょう。
クロスビーの4WDはライバルと比較して優れているいくつかのポイントを整理します。
- クロスビーはコスパが良い
- 車内空間は群を抜いて優秀
- 燃費性能は4WD、ターボとして低燃費
- カラーバリエーションが随一
並べてみるとこんな感じ。
引用:https://www-asia.nissan-cdn.net/content/dam/Nissan/jp/vehicles/juke/
何と言っても費用対効果は、クロスビーが群を抜いて良い。
今回は、国産のコンパクトSUV「日産 ジューク」「ホンダ ヴェゼル」と言った競合相手を比較対象に考えました。
【ライバルの4WD 価格】
- 日産 ジューク 16GT FOUR 2,721,600円
- ホンダ ヴェゼル G・Honda SENSING 2,291,000円
ライバルの4WDモデルの価格と実際に比較してみるとコスパ面では圧勝です。
上記の価格は、それぞれ「最も安いグレード」での4WDの価格で比較しています。
- HYBRID MZ 4WD 2,145,960円
クロスビーは「最も高いグレード」でもライバルより10万円以上は安い。
安いから機能面で劣る?そんなこともありません。
ライバル間で唯一この価格で「ハイブリッド」と「ターボ」を両立、「先進安全装備」もしっかり搭載している。
これは、私がクロスビーを気に入っているのを抜いてもコスパが良い。
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/xbee/home/img/interior3.jpg
クロスビーのズバ抜けポイントでは、車内空間も忘れてはいけません。
4WDのSUVにとって、広い車内空間は実は重要なポイントなんです。
他のライバル車の口コミ評価では、高確率で「後席の狭さ」「膝周りの狭さ」が口コミで語られています。
前述したように、4WDモデルでは後席こそ路面の凹凸をモロに受けやすい。
そのため、揺れるたびに肩や膝がぶつかり不快な思いをすることになります。
街乗り向けのSUVで、後席が狭く、路面のコンディションが悪いところを走るのは「走破性がないクロカン」に乗っているようなもの。
一昔前のクロカン車で後席に乗った経験があるならわかりますよね?
狭い空間で揺られることはしんどいです。
引用:https://www.suzuki.co.jp/car/xbee/styling/
前述したようにクロスビーは、4WD×ターボの如何にも燃費が心配させる仕様でも【20.2㎞/L】の低燃費。
【ライバルの4WD 燃費】
- 日産 ジューク 16GT FOUR 13.4㎞/L
- ホンダ ヴェゼル G・Honda SENSING 19.6㎞/L
ライバルと比較しても、唯一20㎞の大台を乗せている。
ちなみに車体の重さも群を抜いて軽い、それについては前回の記事で取り上げています。
【クロスビー燃費の実際はどのくらい?燃料タンクの容量と仕様、燃料の種類は?】
次いで、カラーバリエーションの多さも注目したい部分。
ライバルと比較して、最も多い14色から選ぶことが出来て3トーンを唯一ラインアップさせている。
最近のスズキのファッション性は驚きます。
別にカラーリングについてメインテーマではないのに、この記事だけで5色のクロスビーが登場してますね。
クロスビー4WDの性能・燃費・雪道や悪路の評価 まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございます。
2WDと4WDのクロスビーで迷っていたら、私は4WDをおすすめします!
クロスビーの記事を書けば書くほど、楽しいカーライフを妄想してしまう。
そんな車だからこそ、アクティブさを大事に楽しめる4WDを選択したいです。
燃費も納得がいくほど安いですから、意外と経済的にレジャーカーが所有できると思えば大アリでは?
この車はますます売れて行きそうですね。
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