引用:https://toyota.jp/vitz/
コンパクトカーのヴィッツに4WDが発売されていますが、ヴィッツ4WDの走行性能はどれくらい優れているのでしょうか?
ヴィッツ4WDのエクステリアデザインは、ノーマルのヴィッツと同じとなっており、価格はFFより10万円ほど高く設定されています。
もともと低価格で設定されているヴィッツなのでプラス10万円しても200万円以下なのでとてもお得となっています。
そして、ヴィッツ4WDは4WDからFFへ切り替えができるようになっています。
最近の4WDのコンパクトカーでは4WDからFFへ切り替えができる車が多いですが、4WDからFFへ切り替える必要はあるのでしょうか?
ヴィッツ4WDの切り替えは必要
ヴィッツ4WDは、FF(前輪駆動)から4WDオートモード(4輪駆動)へスイッチで切り替えることができますが、4WDからFFに切り替える必要はあるのでしょうか?
4WDは、FFと比べると4輪駆動なだけあって安定性があり、雪道や雨で濡れた道路に強いと言われています。
雪道での走行では、FFなら駆動していない後輪のタイヤがスリップしてしまったりしますが、4WDなら4輪すべてが駆動しているのでスリップしにくく、安全な走行が可能となります。
しかし、平坦な道路では4輪駆動でなくてもスムーズに走行することができるので、4WDのままで走行していても4WDの性能を活かしていない状態となります。
雪がよく降る地域に住んでいる方なら4WDのままでいいと思いますよね。
年に数回降るか降らないかの地域に住んでいる方は、普段4WDが必要ないので、趣味でスキーなどに行くときに4WDに切り替えられる方が、幅広く使えますよね。
そして、4WDはFFよりガソリンの消費が多くなるので、パワーが必要ない場面でもFFに切り替えをしていないと燃費がとても悪くなります。
その為、乾いた道路などではFFに切り替えて、雪や雨などで不安定な道路を走行するときに4WDに切り替えて走行する方が、燃費面や安定性が向上するので切り替えが必要だと思います。
ヴィッツ4WDの性能をライバル比較
次にヴィッツ4WDの性能をライバルのフィットと比較してみたいと思います。
現在コンパクトカ
引用:https://www.honda.co.jp/Fit/
ー市場は激戦区と言われるほど人気でその中でも「ヴィッツ」と「フィット」がコンパクトカー市場の主力になるほど人気となっています。
まず、ヴィッツ4WDとフィッツ4WDのスペックですが、
(ヴィッツ4WD)
- 全長:全幅:全高 3945mm:1695mm:1530mm
- ホイールベース: 2510mm
- 最小回転半径 5.6m
(フィット4WD)
- 全長:全幅:全高 4005mm:1695mm:1550mm
- ホイールベース: 2530mm
- 最小回転半径 5.2m
サイズは、ほぼ変わらないですが、フィットの方が少し長くて、高さがある感じとなっています。
最小回転半径ですが、ヴィッツ4WDは5.6mでフィット4WDは5.2mなので、とっさにUターンをする時に小回りが利くのはフィットとなります。
室内ですが、高さが少し高いフィット4WDは後部座席も少し高さがあるので圧迫感は少なく感じられるでしょう。
インテリアの質感などは、ヴィッツ4WDはコンパクトカークラスではあまりない高級感を演出しているので、長く乗り続けても飽きにくいインテリアとなっています。
そして、最高出力と最大トルクはですが、ヴィッツ4WDは最高出力95ps(70kW)/6000rpm最大トルク12.1kg・m(119N・m)/4000rpm~6000rpmとなっています。
フィット4WDの方では、最高出力100ps(73kW)/6000rpm、最大トルク12.1kg・m(119N・m)/5000rpmとなっています。
燃費面ですが、フィット4WDのJC08モード燃費が約20.2km/リットルで、ヴィッツ4WDのJC08モード燃費が約18.0km/リットルとフィット4WDの方が少し優れています。
スペックと燃費を見ましたが、フィット4WDの方が少し優れている結果となっていますが、実燃費ではどちらが優れているのでしょうか?
燃費はカタログ燃費と実燃費では違いが出るので、実際にヴィッツ4WDとフィット4WDのユーザーの口コミを参考に実燃費の紹介をしていきたいと思います。
ヴィッツ4WDの実燃費をライバル比較
カタログ燃費ではフィット4WDの方が優れていましたが、実際の走行での燃費を見ていきましょう。
まず最初は、乾燥した道路での実燃費ですが、ヴィッツ4WDの平均実燃費は16.2km/リットルとなっており、フィット4WDの平均実燃費は15.8km/Lとなっています。
そして、雪道ではヴィッツ4WDの平均実燃費は15.2km/リットルで、フィット4WDは14.6km/リットルとなっています。
雪道では、雪の影響で速度が下がってしまうので乾燥した道路よりガソリンの消費が多くなるので燃費が少し下がってしまいます。
カタログ燃費はフィット4WDの方が優れていましたが、実際の走行ではヴィッツ4WDの方が燃費が優れている結果となりました。
カタログ燃費と実燃費は平均的に10km/リットル差が出ることが多いですが、ヴィッツ4WDではカタログ燃費と実燃費は約3.0km/リットルしか違わないのでユーザーからも
- 「もっと燃費が悪いと思っていたけど、良い意味で予想を裏切ってくれた」
- 「カタログ燃費の信用性が上がった」
など高評価を得ています。
ヴィッツ4WDの走行性能
最後はヴィッツ4WDの走行性能を紹介していきたいと思います。
引用:https://toyota.jp/vitz/
ヴィッツ4WDは、アクティブコントロール4WDという電子制御システムが搭載されています。
このシステムでは、センターコンソールに設けられている切り替えスイッチでFFから4WDへ切り替えることができます。
そして、手動で切り替えるだけではなく、センサーで道路状況を把握して電子制御でトルク配分を自動でも切り替えてくれます。
急な雨や雪でもセンサーで管理してくれているので手動で切り替えを忘れていても安心して運転することが可能です。
例えば、乾燥した道路ではFFモードでトルクが前輪に100%となります。
雨で濡れた道路や雪道などのスリップしやすい道路では、センサーが感知して、トルク配分を前輪50%後輪50%の4WDモードに切り替わります。
その逆もあり、雨などで滑りやすい道路を走行していて、途中で雨が止んで道路が乾いてきたら自動でFFモードに切り替えてくれます。
変わりやすい道路状況に対応する為に、連続して可変を自動で行ってくれます。
ドライバーは運転集中するだけで良いので、普段あまり運転しない人でも、雪道などを簡単に乗りこなせられる車となっています。
実際にヴィッツ4WDのユーザーの口コミでも、
- 「急な雨でFFから4WDのスイッチを切り替えるのを忘れることが多いが自動で切り替えてくれるので助かる」
- 「4WDだけあって雪道は安定感があり、全然スリップしない」
- 「発進時は少しスピンするが、後輪も駆動しているので2WDよりは早くスピンが収まり進むことができる」
- 「角度がある上り坂では楽々と上ってくれるので、アクセルをベタ踏みすることがない」
- 「交差点で曲がるときFFモードなら外に振られる力が強いので結構減速しないと曲がれないが、4WDなら安定感があるので少しの減速で曲がることができる」
ヴィッツ4WDは雪道での走行も強いですが、雪道以外の道路での走行の評価も高くなっています。
ヴィッツはコンパクトカーで扱いやすいですが、同じサイズで4WDとなれば、さらに操作性や安全性、走行性能が向上します。
雪の降らない地域で住まれている方でもオススメできる車となっています。
ヴィッツ4WDの切り替え まとめ
今回はヴィッツ4WDの性能などについて紹介しましたが、ヴィッツ4WDは日常生活の範囲で実用性能のある4WDとなっているので、SUV車のように悪路などの走行は避けるようにしましょう。
ヴィッツ4WDは舗装路の走行を中心として設計されており、車高を低く設定されています。
SUV車のように悪路を走行すると車体裏を擦ってしまう可能性があるので、趣味でオフロードなどを走行する場合はSUV車を購入してください。
日常生活での活用性のあるヴィッツ4WDはコストパフォーマンス、走破性、安定性が揃っているお得な車になっています。
4WDのコンパクトカーを購入しようか悩んでいる方は是非ヴィッツ4WDを選択肢に入れてみてください。
買って後悔はないと思います。
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